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長期投資のための(てきとう)企業・業績分析を垂れ流すブログ

【決算分析】9216 ビーウィズ (2023年5月期 第2四半期決算)

企業概要

コンタクトセンター・BPOサービス会社。自社開発のクラウドPBX「Omnia LINK」のデジタル技術を活用したコンタクトセンターのBPOサービス(請負)、関連のAI・DXソリューションの開発・販売。パソナグループの子会社。コンタクトセンターサービス(自社保有ブース数は6000超)と自社開発の「Omnia LINK」の外販(外販ライセンス数は1000超)。ヒューマン&オペレーション(コンタクトセンター運営、BPO・事務処理)、デジタル&オペレーション(デジタル技術を活用したコンタクトセンター運営)、ストラテジーコンサルティング、アプリケーション&プラットフォーム(クラウド型コンタクトセンターシステム「Omnia LINK」販売、品質改善プラットフォーム「Qua-cle」等の自社開発システム)の4ビジネスを展開。「Omnia LINK」はPBXを基軸に、電話の受発信、通話録音、音声認識・合成、付加価値機能を内包する統合型システム。主要取引先は東京電力エナジーパートナー

業績から

  • 新型コロナウイルス関連案件の獲得遅れ等でSPOT案件が当初予想より減少
    • わずかに増収ではあったが営業利益以下は大幅減益となった
    • 中間決算と同時に中間、期末の業績予想の下方修正を発表
  • 2Q時点で前年度比で営業利益率は8.1→4.6%へ悪化
  • 2Q単体でも8.1%→6.7%と悪化しているものの、1Qの2.3%を考慮すると改善はしている
    • 前年度の1Qの営業利益率が不明なため本当に改善状況にあるかまでは確認できないが…
  • 外板ライセンス数やオペレーションブース数自体は前年度から着実に増加
    • そのあたりのKPIは次項目を参照のこと
  • 自己資本比率は61.4%、現金も流動負債と同額程度保有しており盤石

KPIの状況から

  • Omnia LINK の外板ライセンス数は2Qで大幅に増加
  • 毎月のランニング売上(ARR)については着実増
  • 1ライセンスあたりの単価(ARPU)はわずかながら低下
    • 新規が大幅に増えたことが多少影響?今後注視。
  • オペレーションブース数もわずかながら増加

指標値から

  • この四半期業績&今の地合いならこのPERは妥当かと
  • EV/EBITDAが3.8倍はさすがに安いかなとは思うが…
  • 下方修正をしたものの配当は維持(49円)のため、配当利回りは4.5%のままに(現在の株価1087円)

チャートから

  • 自愛悪いのでここからもう少し下があるかもしれない
  • 1000円を割ったあたりで配当利回りが5%を超えるためそのあたりでクッションがありそうな気もするが…

定性的な面から

ポジティブ

  • Omnia LINKは順調増
    • 契約数増加に伴いランニング売上(ARR)も順調増
  • 稼働しているオペレータ数を見るにコールセンターBPOについても大きな問題が発生しているわけではなさそう

ネガティブ

  • コロナウィルス関連のSPOT案件が終了したあとにコールセンターBPOが減速しないかは気になる

その他

  • 配当性向は下方修正後の利益からサンシュすると43%程度であるため無理な配当でもない