企業概要
不動産ITサービス会社、フリービットの子会社。マンション向けインターネットサービスのHomeIT事業(集合住宅向けISP、防犯・監視カメラ、不動産業務支援・管理ソフト、ネットワークサービス)を展開。マンションデベロッパーや不動産管理会社と提携、マンションのインターネット導入から利用・保守までのサポート、監視カメラ・VDRの販売保守、不動産賃貸管理ソフト販売など。集合住宅向けISPのサービス提供戸数は113万戸超。家電コントロール・スマートロックなどIoT分野に注力。その他、不動産事業(社宅管理代行サービス、VR住宅展示場)を営む。2013年システム開発事業をフリービットに譲渡。2017年ナーブ社(VR開発)・ユーエムイー社(IoTサービス)と資本業務提携、不動産仲介をベースにITを利用した不動産Tech業務に参入。2020年NECネッツエスアイ<1973>と集合住宅向けISPサービス「SPES」の販売を開始、イオンハウジング事業のフォーメンバーズを譲渡。主要取引先はD.U-NET、大東建託パートナーズ、積水ハウス不動産、大東建託。
業績から
- 13ヶ月の変則決算ということもあり大幅増収・増益
- 12ヶ月換算でも売上は11%増収で19.9%の増益
- マンションISPのランニング収益が好調に増加
- マンションISPのコスト削減も進み前年度より1.6%改善
- 営業利益率は前年度比で1.3%程度改善
- マンションISPは2023/3末比で約+15.7万戸増
- 今年度も参考程度だが二桁増収増益が続きそう
- ストック系の強みで、今年度は12ヶ月に戻るものの13ヶ月変則決算の数字自体は超えてきている
- マンションISPに加えてクラウドカメラも利益に寄与
- クラウドカメラは前年度は約4000増、今年度はさらに5700増の計画。こちらもマンションISPと同じくストック性が強い模様。
- 円安警戒からなのか棚卸資産を増やしており営業CFは前年度並み。不動産を購入しておりフリーCFは前年度比で減っているが特に問題はないかと
- 社債は償還完了で今年度以降はCFが更に+3億改善
指標値から
- ROEは今期も30%超え
- 配当性向は20%とかなり向上
チャートから
定性的な面から
ポジティブ
- ランニング売上とそこから生まれるキャッシュは本当に強い
- クラウドカメラも順調に増加してきており、マンションISPのオプションとしてアップセルに貢献
- マンションではない飲食店にも販売をかけ始めている模様
- コスト削減に余念がなく前年度も原価低減が進む
ネガティブ
- 株主還元は改善されつつあるのであとは東証…というか流動性か
その他
- この好業績が続いている数年を名証で過ごしているのは痛恨の極み…
- 積み上がるだろうが徐々に率が減速するのは避けられないだろうし