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長期投資のための(てきとう)企業・業績分析を垂れ流すブログ

【決算分析】5070 ドラフト (2021年12月期決算)

企業概要

設計デザイン会社。 インテリア・プロダクト・建築の設計デザインを軸に、都市開発・環境・オフィス・商業施設からブランディングまで幅広い領域の企画デザイン・設計・施工。施工業務は、元請けとしてプロジェクトマネジメントとコンストラクションマネジメント。事業領域は内部空間(オフィスや商業施設)や共用空間(ビルディングエントランス、ロビー)から、ビル共用部のデザインを行う環境設計。街区全体をデザインする都市開発・老朽化したビルディングのリニューアルデザイン等への拡張を推進。フィリピンの子会社は3Dイメージパースを製作。プロダクトデザインとしてオリジナルオフィス家具「201°(にひゃくいちど)」を制作。主要取引先はサンフロンティア不動産

業績から

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  • 今年度から決算期を3/31から12/31に変更しているため増収増益はあくまで参考値
    • 同様の条件(2020/1~2020/12)と比較した場合は売上は前年比+12.9%
  • コロナにて活動費が抑制されたことで更に利益は上乗せ
    • その影響も一因となって、今年度は大幅増収ながらも利益は横ばい
  • すべての領域(オフィス、商業施設、都市開発・環境設計)にて前年度の売上を上回る
    • 稼ぎ頭のオフィスの売上も前年比+14.3%と好調
  • 営業利益率は10%前後がこの企業の平常運転か
  • 今期の利益横ばいの要因の一つとして積極投資もある模様

指標値から

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  • 直近IPO銘柄なのにかなり割安…
  • ROE、ROIC共に数字的に効率的に稼げていると言えそう

チャートから

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  • 公募もあり株価は底を這った状態
    • 今期予想を見る限りは当分はこの水準を底練りしそうな感じ

定性的な面から

ポジティブ

  • 主要顧客のサンフロンティア不動産が好調
    • おそらく好調なリプランニング事業のデザインをドラフトが担当していると思われる
  • オフィス需要が縮小することで、より便利でデザイン性の高い価値の高いオフィスが求められるようになると思われる
    • ”来たくなる”オフィスが顧客に望まれる
  • コロナが生活に溶け込んできているので、おそらく今年中にはコロナ騒動は沈静化する(コロナ自体はなくならないとは思うが…)

ネガティブ

  • オフィス需要が減少するのはそれそれで当然ネガティブ

その他

  • 素晴らしく先進的なデザインは社長の山下さん頼みなのはリスク
  • ノウハウの体系化により山下社長が絡まなくても一定水準以上のデザイン設計を実現しようとしているがどこまで顧客満足度を高められるか…
    • ノウハウの体系化により、お客様にそれなりにおしゃれなデザインをリーズナブルに提供できる様になるのはプラス
  • 設計デザインメインの競合は個人事務所等が多そうなので、ノウハウ体系化が上手くいけば売上は結構伸びる気がする。