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長期投資のための(てきとう)企業・業績分析を垂れ流すブログ

【ざっくり分析】 4028 石原産業

企業概要

化学製品メーカー、通称ISK。無機化学製品(酸化チタン「タイペーク」、機能材料/電子材料・導電材・脱硝触媒・超微粒子)、有機化学製品(農薬/除草・殺菌・殺虫剤、有機中間体、医薬、動物薬)の製造販売。主力製品は国内トップ生産の酸化チタン(超微粒子酸化チタン、導電性材料、高純度酸化チタン)は家電・ビル・自動車など白を着色する顔料、紫外線遮蔽材料、フリップフロップ塗料、帯電防止材料として利用。農薬製品(除草剤・殺虫剤・殺菌剤等)は国内農薬生産のパイオニアとして独自の技術で製品開発、グローバルにバイオサイエンスビジネスを展開。リチウムイオン電池用(負極材)活物質のチタン酸リチウム、超微粒子高純度酸化チタン、光触媒ビジネスに注力。2016年インドの農薬最大手UPL社と業務提携。2020年バイオ医薬品HVJ-E開発事業から撤退。2022年村田製作所<6981>と合弁会社設立に合意(チタン酸バリウム製造)。主要取引先は三井物産長瀬産業

業績・財務の推移



  • 今期の売上は25%増予定
  • 営業利益は増えたり減ったり
    • 景気サイクルに影響を受けているような動き
  • 利益のボラティリてが大きいため利益率の変動率も大きい
    • 良いときで10%程度、平均は7%前後か
  • ROEボラティリティが大きい
    • 目標にしてほしい8%を着るときが多い印象
  • 直近の2Q(単体)は二桁増収ながらも営業利益が75%減

指標値


  • PERは6.0倍と割安に見えるが景気サイクルに影響を受けることを考えると…
  • PBRは0.43倍と資産バリュー銘柄
  • EV/EVITDAは4.1倍と見た目は割安
  • ROICは7.14%と最低限ではあるけどもう少し改善が欲しい

還元

  • 配当性向は12.3%と低め
    • 逆言うと増配の余地は大きい
  • 配当利回りは3.43%と割と高め

チャート

  • 2Qの減益を嫌気して株価はボックスの底値をはっているような感じ

定性分析

  • ストック性は低め
    • 利益のボラティリィが大きいことからもわかる
  • スイッチングコストは不明
    • 同様の化学製品を供給できるところがあるか。
  • 参入障壁はやや高め
  • ネットワーク効果はなし
  • 低コスト(薄利多売)戦略
    • 高付加価値商品ではなさそうなので。ただ、低価格で量を稼ぐ商品でもなさそうだけど…
  • 今期は売上が大きく伸びているのが来期以降に利益に転化できるかがポイントか
    • これまでの傾向だと売上と利益が景気循環して戻ってくる感じに見える。