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長期投資のための(てきとう)企業・業績分析を垂れ流すブログ

【ざっくり分析】4082 第一稀元素化学工業

企業概要

無機化学品メーカー。酸化ジルコニウムを中心としたジルコニウム化合物(世界トップ/約40%の生産量、耐熱性・誘電性・圧電性・イオン伝導性に特長)、セシウム化合物、希土類化合物の製造・販売。ジルコニウム化合物の世界トップメーカー、原鉱石から製品までをグループ内で一貫生産。ジルコニウム化合物の用途は触媒(自動車排ガス浄化触媒・工業用触媒)、電子材料・酸素センサ、ファインセラミックス燃料電池用固体電解質、家庭用刃物・工業用刃物・人工骨)、燃料電池・酸素センサーなど。ジルコニウム原料の調達は中国が約90%、子会社VREC(ベトナム)が約10%(将来的にVREC50%)。販売先は自動車部品メーカー、触媒メーカー、電子部品メーカー向けが中心。ジルコニウム化合物を原料とする酸素センサは自動車排気ガス触媒や燃料電池車向けなど国内の自動車メーカーをほぼ独占。ジルコニウム化合物の新分野適用製品、セシウムや希土類化合物の研究開発を推進。ペロブスカイト型複合酸化物製造の特許を保有。2020年グローバルニッチトップ企業100選に選定(自動車排ガス浄化触媒用材料)。

業績・財務の推移



  • 売上は徐々に伸びてきており、コロナ渦で減ったもののその後は反動で大きく戻す
  • 営業利益も基本右肩上がりだが少し安定していない
  • 利益率は基本的に10%を超えるくらい高い。
    • 20%を超えたこともあるが15%前後が通常状態か
  • ROEはそれほど高くなく10%強程度
  • 直近の2Q(単体)の業績は二桁増益増収
    • 営業利益は前年度比+65.2%大きく増加

指標値


  • PERは6.0倍
  • PBは0.7倍と1倍割れ
  • EV/EVITDAは5.9倍とほどほどで安い
  • ROICは3.98%と要改善

還元

  • 配当性向は30.2%と市場平均
    • 増配の余地はあるとも言える
  • 配当利回りは2.28%と今の市場では平凡

チャート

  • 想像通りだったのか2Q決算後にダラダラと下げる

定性分析

  • ストック性は低め
  • スイッチングコスト自体は低めかもしれないがシェアを考えるとわりとスイッチしにくいかも
  • 参入障壁は高め
  • ネットワーク効果は低い
  • 高付加価値(量より質)戦略
  • 景気循環な動きをしつつも売上は徐々に増加傾向であるため今後も徐々に伸びる?