【ざっくり分析】
企業概要
半導体シリコンウェハー専業メーカー、世界2位(最大手の信越化学工業に次ぐ)。高純度シリコン事業として半導体デバイスの基板材料であるシリコンウェハー(300mm、200mm以下)の開発・製造・販売。住友金属工業と三菱マテリアルの共同出資により1999年設立。珪石を原料とした多結晶シリコンから単結晶インゴッドを生成(切断・粗研磨・エッチング・研磨・洗浄・検査)、顧客設計に応じた特殊加工によりシリコンウエハーを生産。次世代ウェハー(大口径化450mmウェハー・高品質化)開発に注力。2006年コマツ電子金属を買収。2012年太陽電池用シリコンウェハー事業から撤退。2021年佐賀・伊万里に工場増設(2015億円投資、2023年生産)。主要取引先は住友商事、Samsung Electronics。
業績・財務の推移
指標値
- 業績の波が大きいためPERは10.7倍と低め
- PBRについても1.40倍と1倍は割っていないものの低め
- EV/EBITDAも6.2倍と決して高くはない
- ROICは7.27%と少し低め
チャート
- 長期のチャートを見た感じでは底入れして反転中?
定性分析
- ストック性についてはなし
- スイッチングコストは低いと思われる
- 装置の価格自体は高いものの、技術の切り替え時期に負けてしまうと乗り換えられる可能性が高い
- 参入障壁自体は比較的高い
- 技術がある一定以上なければ参入は無理。ただ、技術があれば参入は可能なので
- ネットワーク効果はなし
- 半導体産業は今後も成長するのでそれに伴って成長していく可能性は高い
- 技術進歩がとても早いのでそれに追従できているうちはよいか、遅れると脱落して売上と利益が下がっていくかも
- リスクとしては、他社の革新的技術の開発や自社技術の停滞により競争力がなくなること
- 装置なので需給の波はあるのはしょうがないと思われるが、技術力があればまた売上と利益は回復してくるはず