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長期投資のための(てきとう)企業・業績分析を垂れ流すブログ

【決算分析】 3830 ギガプライズ(2021年3月期 決算)

企業概要

不動産ITサービス会社、フリービットの子会社。マンション向けインターネットサービスのHomeIT事業(集合住宅向けISP、ネットワーク・ホスティングサービス、不動産賃貸管理ソフト開発・販売)を展開。マンションデベロッパーや不動産管理会社等と提携、マンションのインターネット導入から利用・保守までのサポート、監視カメラ・VDRの販売保守、不動産賃貸管理ソフト販売など。集合住宅向けISPのサービス提供戸数は64万戸超。家電コントロール・スマートロックなどIoT分野に注力。2013年システム開発事業をフリービットに譲渡。2017年ナーブ社(VR開発)・ユーエムイー社(IoTサービス)と資本業務提携、不動産仲介をベースにITを利用した不動産Tech業務に参入。2020年NECネッツエスアイ<1973>と集合住宅向けISPサービス「SPES」の販売を開始、イオンハウジング事業のフォーメンバーズを譲渡。主要取引先はD.U-NET、大東建託大東建託パートナーズ。

業績から

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  • 前期の業績は増収大幅増益と業績好調
  • 今期は小幅増収・小幅増益と数字的には成長が止まったように見える
  • 前期のROEは40%、今期も37%(※マネックスの銘柄スカウターより)
  • 今期の営業利益率は14%と高水準
  • 4Q単体でも前年比で増収増益を確保
    • ただし2019年度の4Qの利益には及ばず
  • 営業CFが大きく改善、それに伴いフリーCFも改善

チャートから

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  • 決算に向かって右肩下がり…(´・ω・`)
  • 前年比で今期予想が伸びてないため更に掘る可能性も…逆に収益認識基準の影響がほぼなかったため反発する可能性も…よく分からん

定性的な面から

ポジティブ

  • マンションISPは前期・今期ともに順調に増加
  • イオンハウジング事業を売却したため不動産事業の赤字はなくなる…はず
  • 社宅管理代行事業は好調
    • お客様のマンション賃貸業者へ送客もできて一石二鳥の事業
  • VR住宅展示場もコロナの時代に合っていそう
    • イオンのテナントを埋められるためこちらも一石二鳥の事業

ネガティブ

  • マンションISPの管理戸数が増えてきたため、増加数にともなる業績への影響も年々弱く
  • コロナにより大東、大和等のマンション賃貸業者の契約が軟調
  • マンション賃貸自体に悪いイメージが付いており、銀行の貸し出しも厳しくなり業界的に逆風

その他

  • これは短期的には株価はアカンかも…(´・ω・`)
    • 長期的な見通しは「問題無し」で変わらず
  • GIGADC、GIGAPG等の新しい事業がきっちり成長する(成長させようとしている)かは気になるところ
  • 一旦の踊り場で成長が止まったわけではないのかどうかが今後の株価上昇の鍵かと
    • 私個人はISPは伸びているのでまだ成長は止まったわけではないと考えている(ただしマンションISP一本足打法では遅かれ早かれ厳しくなるとは思っている)