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長期投資のための(てきとう)企業・業績分析を垂れ流すブログ

【決算分析】6089 ウィルグループ (2023年3月期 第1四半期決算)

企業概要

人材支援サービスグループ。セールス(販売支援スタッフ派遣・請負)、コールセンター(オペレーター派遣・請負)、ファクトリー(軽作業スタッフ派遣、製造・検査・梱包請負)のアウトソーシング業務を営む。国内WORK事業、海外WORK事業の2セグメント。サービスブランドを「WILLOF」に統一。中核会社のウィルオブ・ワークはモバイル端末販売や通信会社向けコールセンター、ウィルオブ・ファクトリーは食品製造業に特化したサービスを提供。ハイブリッド派遣(常駐正社員と派遣スタッフをチームに派遣、常駐正社員が就業管理や現場管理をサポート)とカテゴリ特化型人材派遣(スペシャリスト育成)に特長。その他、医療・介護分野における介護士派遣・紹介事業や技術者派遣、スタートアップ人材支援。海外はシンガポールオセアニア地域で人材派遣・人材紹介サービスを展開。2018年東北地方中心に建設技術者派遣のC4社を買収(34億円)。2020年子会社のフォースタートアップス<7089>がマザーズへ上場。2021年子会社ボーダーリンク(外国語指導助手派遣)がレアジョブ<6096>と資本業務提携。

業績から

  • 国内Workが復調しつつ海外Workも好調維持で増収増益で着地
    • 昨年度は停滞気味だった国内Workが売上利益ともに前年比増に
    • 弱めの予想であった海外Workも二桁%の増収増益
  • 為替差益で売上については+14億、営業利益で+0.9億の効果
    • 補助金の影響が-0.7億であり海外Workの利益増額分は実力値と言ってもいいかも
  • 建設技術者領域の新卒採用を前期の131人から今期は236人に増員
    • 増員分のコスト増があるがそれがあっても増益なことを考えると好調なのは間違いなさそう

指標値から

  • PER、EV/EBITDAからも流石に割安…
    • 利益率は低いものの一応二桁増収増益…
  • ROEはおおよそ30%前後を維持しているので資本効率はとても良い
    • 借金(レバレッジ)を少々かけすぎという意見もあるが…

チャートから

  • PER8~9倍を底値にして徐々に切り上げる感じ?

定性的な面から

ポジティブ

  • 国内、海外ともに市場環境は良い感じ
  • 前期弱かった国内Workが復調
  • 今年度も引き続き円安が続いており海外Work事業にとってはプラス

ネガティブ

  • 円安は海外からくる技能実習生にとってはマイナス(相対的に稼ぎが減る)
    • 海外からの技能実習生の確保はウィルグループにとっては儲けの要の一つ

その他

  • 業績が上ぶれたら配当増額してほしいと思いつつもこのROEなら普通に企業内再投資してもらったほうがええ気がする
  • 世界景気の不透明感が強いが、クラッシュまでいかなければ業績は企業予想から上ブレしそう
  • 今年度こそテック系事業の拡大が待たれる