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長期投資のための(てきとう)企業・業績分析を垂れ流すブログ

【決算分析】6089 ウィルグループ(2024年3月期 第1四半期決算)

企業概要

人材支援サービスグループ。セールス(販売支援スタッフ派遣・請負)、コールセンター(オペレーター派遣・請負、BPO)、ファクトリー(作業スタッフ派遣、製造・検査・梱包請負)のアウトソーシング業務を営む。サービスブランドを「WILLOF」に統一、カテゴリーに特化した人材ビジネスを展開。中核会社のウィルオブ・ワークはモバイル端末販売や通信会社向けコールセンター、ウィルオブ・ファクトリーは食品製造業に特化したサービスを提供。ハイブリッド派遣(常駐正社員と派遣スタッフをチームに派遣、常駐正社員が就業管理や現場管理をサポート)とカテゴリ特化型人材派遣(スペシャリスト育成)。その他、医療・介護分野における介護士派遣・紹介事業や技術者派遣、スタートアップ人材支援。海外はシンガポールオセアニア地域で人材派遣・人材紹介サービスを展開。2018年東北地方中心に建設技術者派遣のC4社を買収(34億円)。2020年子会社のフォースタートアップス<7089>がマザーズへ上場。2021年子会社ボーダーリンク(外国語指導助手派遣)がレアジョブ<6096>と資本業務提携。

業績から

  • 微減収ながら二桁の大幅減益
    • 特に販管費率が上昇して利益率を圧迫
    • 子会社売却益7.8億円を計上した上であることを考えると今期の今後についても利益面は厳し目か
  • 国内Wroking事業は売上は微減ながら利益は2億ほど増加
    • 上記の子会社売却益7.8億円があるため利益も実質減益
  • 海外Working事業は売上維持ながら利益は半減
    • 利益率の高い人材紹介の急減速なものの逆に人材派遣は好調

指標値から

  • PERは8.7倍とバリューではある
    • 今期の業績を考えると妥当な水準
  • EV/EBITDAも4.3倍と割安水準ではある
    • 再度成長基調にならなければ妥当な水準かな
  • ROEは25%程度とまだ効率はよい
  • ROICは11.44%と過去より少し悪化

チャートから

  • 配当利回りが下支えになりつつ900~1200円をいったりきたり?

定性的な面から

ポジティブ

  • 重点項目の建設領域は順調に推移している模様

ネガティブ

  • 海外の反動減は今後戻るか?
  • 国内Worksのセールスとコールセンターは軟調

その他

  • 先行投資を続けているが将来の売上増に繋がるか?
  • 期初の予想や中期経営計画(2026/3目標)を考えると数年は厳し目の業績か
    • 配当は44円をベースとする累進配当なためそれが株価の下支えに

【決算分析】2934 ジェイフロンティア(2023年5月期決算)

企業概要

ヘルスケアテック会社。オンライン診療・オンライン服薬指導・処方薬宅配プラットフォーム「SOKUYAKU」の提供、ヘルスケア商品・医薬品の EC販売、ヘルスケア商品に関する広告代理業を営む。メディカルケアセールス(医療・処方薬販売のワンストップ・プラットフォーム「SOKUYAKU」による医薬品・処方箋の販売&宅配、オンライン診療サービス)、ヘルスケアセールス(オリジナル商品/健康食品・医薬品の通販・EC販売)、ヘルスケアマーケティング/広告代理店(ブランディグ、BPOサービス、インターネット広告)の3セグメント。EC販売の主力商品は自社ブランド健康食品「酵水素328選サプリメント」、医薬品「ホワイピュア」。2021年アルファラン(物流)・シーディ(医薬品サイト運営)&バイオセーフ(医薬品開発)を子会社化、AIGATEキャリア(医療人材紹介、コールセンター)を子会社化。2022年「SOKUYAKUオンライン薬局」開始、フィナンシャル・エージェンシー(保険流通BPO、保険IoT)と資本業務提携、日本航空と業務提携。2022年ウェルビーグループ(香港)と海外駐在日本人向け医療サービス「SOKUYAKU」で業務提携。主要取引先はSARUCREW。

業績から

  • 前年度から大幅増収ならが大幅な赤字転落
    • 当初の予定からは赤字幅は縮小とのこと
  • 今期は売上は20%以上の増収を維持しつつ利益は小幅ながら黒字に転換
  • フリーCFが-30億程度と前期はなかなかキャッシュの流出が激しい
    • 今期も積極投資を続けるならキャッシュをどう調達するかも鍵かなと

指標値から

  • 積極投資中なので利益がベースになる指標はあまりあてにできないかなと
  • 自己資本比率が67%→34%に悪化しているのは気になるポイント
    • 積極投資で赤字だから致し方なしではあるが…

チャートから

  • 薬局との提携話で火がついたのか直近は急騰

定性的な面から

ポジティブ

  • 薬局との提携は2022/5月頃の説明の4000件計画の倍の8000件を達成

ネガティブ

  • 2022/5月頃の説明と比べると2024/5時点での会員数は大幅未達(200万計画が140万程度)
  • 薬局との提携が順調なのに対して、病院との提携は計画の4000件に対して3000件程度と多少の未達

その他

  • 財務悪化を考えると更に株価が上がるなら増資を考えたくなるかな…
  • 当初の計画からはKPIが下ぶれているのもあるものの順調に増えてはいる印象

finance.logmi.jp

【決算分析】9216 ビーウィズ(2023年5月期決算)

企業概要

コンタクトセンター支援会社。自社開発クラウドPBX「Omnia LINK」のデジタル技術を活用したコンタクトセンターBPOサービス(請負)、関連AI・DXソリューションの開発・販売。パソナグループの子会社。コンタクトセンターサービス(自社保有ブース数は約6700)と自社開発の「Omnia LINK」の外販(外販ライセンス数は1800超)。ヒューマン&オペレーション(コンタクトセンター運営、BPO・事務処理)、デジタル&オペレーション(デジタル技術を活用したコンタクトセンター運営)、ストラテジーコンサルティング、アプリケーション&プラットフォーム(クラウド型コンタクトセンターシステム「Omnia LINK」販売、品質改善プラットフォーム「Qua-cle」等の自社開発システム)の4ビジネスを展開。「Omnia LINK」はPBXを基軸に、電話の受発信、通話録音、音声認識・合成、付加価値機能を内包する統合型システム。2023年アクシスルートHD(医療 DX )と資本業務提携。主要取引先は東京電力エナジーパートナー

業績から

  • 前年度は増収ながら減益決算
    • Omnia Linkのランニング(ARR)と1ライセンスあたりの単価(ARPU)は順調に増加
  • 今期は二桁増収増益と業績は堅調に推移

指標値から

  • PERは18倍程度と割安感はない
    • 半年前は1000円ちょいで10倍以下だったのに
  • EV/EBITDAは12.4倍とそこそこの水準
  • ROEは23%と非常に効率的
  • ROICも20.75%と効率的

チャートから

  • 半年前より倍以上の水準へ右肩上がり

定性的な面から

ポジティブ

  • ストックのOmnia Link の外販は順調に増加

ネガティブ

  • オペレーションブースについては1Qからの伸びが非常に緩慢

その他

  • 中計で2026/5で売上475億の営業利益48億目標

【決算分析】7030 スプリックス(2023年9月期 第2四半期決算)

企業概要

学習塾サービス会社。個別指導「森塾」(先生一人に生徒二人までの個別指導学習塾)を中心に、集団指導形式の学習塾「湘南ゼミナール」、映像授業と大学受験指導「河合塾マナビス」のフランチャイズを展開。長岡(新潟)で操業、東京や埼玉を中心に個別指導学習塾「森塾」(191教室)、「湘南ゼミナール」(182教室)、「河合塾マナビス」(48教室)を運営。「森塾」は成績保証制度(定期テストで1科目20点以上成績が上がることを保証)に特色。その他、教育関連コンテンツサービスは教師向け学習塾用教材「フォレスタシリーズ」の開発・販売、社会人を対象としたダンススクール「東京ダンスヴィレッジ」運営、検定(国際基礎学力検定「TOFAS」、中国語検定「HSK」)など。2019年サイバーエージェント子会社と子供向けのオンラインプログラミング学習サービス「キュレオ」を共同設立、明光ネットワークジャパン<4668>と業務提携。2020年プログラミング総合研究所を設立、学習塾運営の湘南ゼミナールを子会社化(45億円)、オンライン指導型の個別指導塾「そら塾」のサービスを開始。

業績から

  • 微増収大幅減益の着地
    • 売上に関しては1%程度の伸びと塾事業については伸びが止まった状態に
    • 研究開発費への大幅投資により利益面は大幅減益
    • 2Q単体では利益面は赤字
  • 森塾は売上は順調だが利益面は前年同期比でマイナス
    • 売上は伸びていることから新規教室開校の影響?

指標値から

  • PERは23.9倍と割高に見えるも、先行投資で利益面が圧迫されているため参考値程度
  • EV/EBITDAも3.1倍と割安水準ではある
    • 他の新規開発製品がポシャったとしても底値は固そうな感じ
  • ROEは利益がダメなので今年度は6.8%程度だが、通常であれば15%程度か
  • ROICも昨年度の業績で15.34%と通常の利益が出るのであればそこそこの水準
  • EVITDAについては前年比で減少したものの12.69億円と安定して出ている

チャートから

  • 今は850円程度で底堅く推移
    • EV/EBITDAからも今はそのあたりが底?

定性的な面から

ポジティブ

  • 森塾はスプリックス湘南ゼミナールに関わらず安定して利益を叩き出してくれている
  • 基礎学力事業を始めとしたタブレット、AIを活用した事業は堅調に広がっている
    • 広がった後のマネタイズも気になる

ネガティブ

  • 森塾の売上や利益は安定しているが伸びが止まっている
  • 基礎学力事業については広がって入るが売上にも貢献しておらずマネタイズについては先は長い
  • 湘南ゼミナール河合塾マナビスについては衰退の流れが続いている
    • ここ1、2年が正念場か

その他

  • TOFASの受験者数が100万人を超えたとのことだが、今年度のはじめは30万人にも満たなかったのにどうやって達成したのだろうか…

【決算分析】6089 ウィルグループ(2023年3月期 決算)

企業概要

人材支援サービスグループ。セールス(販売支援スタッフ派遣・請負)、コールセンター(オペレーター派遣・請負、BPO)、ファクトリー(作業スタッフ派遣、製造・検査・梱包請負)のアウトソーシング業務を営む。サービスブランドを「WILLOF」に統一、カテゴリーに特化した人材ビジネスを展開。中核会社のウィルオブ・ワークはモバイル端末販売や通信会社向けコールセンター、ウィルオブ・ファクトリーは食品製造業に特化したサービスを提供。ハイブリッド派遣(常駐正社員と派遣スタッフをチームに派遣、常駐正社員が就業管理や現場管理をサポート)とカテゴリ特化型人材派遣(スペシャリスト育成)。その他、医療・介護分野における介護士派遣・紹介事業や技術者派遣、スタートアップ人材支援。海外はシンガポールオセアニア地域で人材派遣・人材紹介サービスを展開。2018年東北地方中心に建設技術者派遣のC4社を買収(34億円)。2020年子会社のフォースタートアップス<7089>がマザーズへ上場。2021年子会社ボーダーリンク(外国語指導助手派遣)がレアジョブ<6096>と資本業務提携。

業績から

  • 10%近く増収ながら微減益
    • フォースタートアップの未払い問題や建設領域への先行投資が利益の足を引っ張った模様
  • 営業利益は3.7%と昨年度より多少悪化
  • 今期は売上がトントンで二桁減益
    • M&A次第では売上増もあるとのことだが…
  • M&AをしないとフリーCFはかなりプラスになる感じか
    • 国内・海外ともにキャッシュを稼ぐ力はある模様
  • 自己資本比率は26.6%まで回復

指標値から

  • PERは8.19倍とバリューではある
    • 成長がもう少し見えたら…
  • EV/EBITDAも3.2倍と割安水準ではある
  • ROEは25%程度で効率は相変わらず良い
  • ROICも14.65%と比較的良い感じ
    • 前回の中計の目標では16%だったのですこし達成ができていない

チャートから

  • 収益バリューではあるので900円から1200円くらいをいったり来たりかな~

定性的な面から

ポジティブ

  • 現在の配当金額(44円)を底とした累進配当を表明
    • 優待MAXと併せると1000円で6%近くの総合利回り
  • 株価次第では自社株買いもするとのこと
  • 建設領域は多少遅れはあるものの比較的順調に推移している感じ

ネガティブ

  • 次なる成長の柱が不在の状態
  • 利益率の高い事業の創出がなかなかできない

その他

  • 今回の中計(2023/3-2026/3)では次なる成長への足場がため…というか成長の種を仕込めるかが鍵でしょうか?

【決算分析】3830 ギガプライズ(2023年3月期 決算)

企業概要

不動産ITサービス会社、フリービットの子会社。マンション向けインターネットサービスのHomeIT事業(集合住宅向けISP、防犯・監視カメラ、不動産賃貸管理ソフト、ネットワークサービス)を展開。マンションデベロッパーや不動産管理会社等と提携、マンションのインターネット導入から利用・保守までのサポート、監視カメラ・VDRの販売保守、不動産賃貸管理ソフト販売など。集合住宅向けISPのサービス提供戸数は90万戸超。家電コントロール・スマートロックなどIoT分野に注力。その他、不動産事業(社宅管理代行サービス、VR住宅展示場)を営む。2013年システム開発事業をフリービットに譲渡。2017年ナーブ社(VR開発)・ユーエムイー社(IoTサービス)と資本業務提携、不動産仲介をベースにITを利用した不動産Tech業務に参入。2020年NECネッツエスアイ<1973>と集合住宅向けISPサービス「SPES」の販売を開始、イオンハウジング事業のフォーメンバーズを譲渡。主要取引先はD.U-NET、大東建託パートナーズ、大東建託

業績から

  • 最終的な着地は二桁増収増益
    • 利益面は前年同期比+30%前後と大きく増加
  • 営業利益率は16.5%と過去最高の水準
    • 2015/3年度に16.4%だったのでそれを超える水準に
  • 今期も二桁増収二桁増益(ただし経常は微妙に+10%に届かず)
  • 営業CFの24.5億に対してフリーCFは21億…もっと株主に還元できるよね(´・ω・`)

指標値から

  • 今期の業績ではPERは8.53倍に(笑)
  • ROEは30%以上を維持しており資本効率は維持
    • 財務の健全化と共にROAも改善してきており前期末の時点で14.6%
  • 配当性向は10%程度…

チャートから

  • チャートで盛り上がったときより業績に関しては段違いにいいんですけどね…

定性的な面から

ポジティブ

  • 安定したランニング売上が順調に右肩上がり
    • 安定したキャッシュインも望めるため安定した経営が可能に
  • 規模の経済を使い原価低減も順調に進む
    • 営業利益率16%超えはすごいっす

ネガティブ

  • 株主還元意識の不足が…
    • 安定した収入があるにも関わらず還元が弱いのは流石に…

その他

  • 細かく色々な事にチャレンジしているので大化けするものが出てくるといいが…
  • 売上の伸びは流石に厳しくなってきてギリギリ10%前後といった感じに
    • ランニング売上が大きくなった結果なのでしょうがなくはある

【ざっくり分析(謎かけ)】医療関連企業

※最初に企業名を知りたい場合は「企業名」に飛んでください

企業概要

歯科器材メーカー。歯科医院・歯科技工所向けの歯科材料(人工歯類/陶歯・レジン歯、研削材類、金属類、化工品類、セメント類、機械器具類)、ホームケア製品、矯正製品の製造・販売。主要製品は人工歯(陶歯・レジン歯、年間約3600万歯/生産量は世界トップクラス)・陶材、歯科用研削・研磨材(国内トップシェア)、歯科用金属、歯科用セメント、歯科用樹脂製品等の歯科材料や歯科用機器など。口腔衛生(オーラルケア)分野の製品開発と海外推進に注力。新しい歯科治療のコンセプト「MiCD」(審美歯科治療)の普及をオフィシャルパートナーとして促進。その他、歯科技術を活かしたネイルケア製品・材料、工業用研磨材の製造・販売。三井化学<4183>の持分法適用会社。2009年三井化学と資本・業務提携。2015年人工歯メーカーの独Merz Dental社を買収。2020年三井化学・サンメディカルと資本業務提携強化。

業績・財務の推移


  • 売上はコロナの影響か2021年は多少減少したものの基本的には緩やかな右肩上がり
  • 資材価格の高騰?でうまく価格添加できたのか営業利益は売上以上に大きく伸びる
  • コロナ渦前は10%に届かない程度だった営業利益率がここ2年は10%を超える営業利益率に
  • ROEは改善しつつあるもののこちらは10%をまだ超えていない
  • 直近の3Q(単体)は二桁増収で営業利益は微増益。ただし純利益は二桁減益。

従業員数と一人あたりの売上の推移


  • 従業員数はコロナ渦も含めて緩やかに右肩上がり
  • 一人当たりの売上は横ばいだが利益に関しては右肩上がりに

指標値


  • PERは10倍前後とやや割安?
  • PBRは資産効率があまり良くないこともあり1倍前後
  • EV/EVITDAは7.4倍程度と普通?
  • ROICは6.33%ともう少し頑張ってほしい

還元

  • 配当性向は27.2%とまだまだ頑張れるはず
  • 配当利回りは1,84%と高配当な銘柄も多い現状では物足りない感じ

チャート

  • 業績の良化にともない株価は右肩上がりに

定性分析

  • ストック性はあまりなし
  • スイッチングコストはやや高め
    • 医療系の材料は品質がより厳しいため通常の製品よりスイッチングコストはやや高めかと
  • 参入障壁は高め
  • ネットワーク効果はなし
  • 高付加価値(量より質)戦略
    • 販売数が出てほしいとは思うが、基本は高品質で価格を維持する感じか
  • 日本人向けより海外や海外の富裕層向けの需要は今後拡大するかもしれないので、その流れに乗っていけるか?

企業名

7979 松風
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