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長期投資のための(てきとう)企業・業績分析を垂れ流すブログ

【ざっくり分析(謎かけ)】水関連企業

※最初に企業名を知りたい場合は「企業名」に飛んでください

企業概要

整水器メーカー(国内最大手)。ウォーターヘルスケア事業(健康機能水の電解水素水をベースとする整水器/健康機器の製造・販売)、医療関連事業(電解水透析、再生医療関連/さい帯血バンク)を展開。主力製品は家庭用電解水素水整水器・カートリッジ、医療(血液透析)用整水器、ボトルドウォーター(インドネシア)。販売は職域販売・OEM販売・催事販売が中心。電解還元水をベースに医療分野、農業分野「還元野菜」、遺伝子診断分野(遺伝子検査キット)、再生医療分野での応用を推進(医療分野で東北大学医学部と共同研究)。子会社のステムセル研究所<7096>は国内最大の民間さい帯血バンク。2015年東京大学電解水素水解明で共同研究。2016年東北大学電解水透析の共同研究部門設立。2021年ステムセル研究所が東証マザーズ上場。

業績・財務の推移



  • 売上については低成長ながらも基本的には順調に伸びている
  • 売上とはことなり営業利益は減少からの横ばい
  • 利益率は悪化しているもののまだ10%を超える水準ではある
  • ROEはここ数年悪化しており現状は8%前後
  • 直近の3Q(単体)は前年同期比で微増収微増益

従業員数と一人あたりの売上の推移


  • 従業員数は順調増
  • 一人当たりの売上は微減、利益については大きく悪化

指標値


  • PERは14.5倍と業績を考えると少し割高?
    • 利益率が高いビジネスであるためかなと
  • PBRは1.13倍と資産面から考えると割高ではないかなと
  • EV/EVITDAは5.9倍と割安圏
  • ROICは9.97%と少し物足りないもののむちゃくちゃ悪いわけでもない

還元

  • 配当性向は23.9%と資産が盤石の割には渋い
  • 配当利回りは3.95%と比較的良い

チャート

  • 業績が軟調なこともあり株価も軟調になっている模様

定性分析

  • ストック性は低め
    • 医療関連事業については代替品がなければ実質ストック
  • スイッチングコストは高め
    • 医療品は安いからといっておいそれと変えることはできないため…
  • 参入障壁は高め
  • ネットワーク効果は低め
  • 高付加価値(量より質)戦略
  • 医療関連事業についてはグローバルでは成長の余地はありそうだが…

企業名

6788 日本トリム
(↑の行を範囲選択等で反転させてください)

【ざっくり分析(謎かけ)】通信計測機関連企業

※最初に企業名を知りたい場合は「企業名」に飛んでください

企業概要

通信計測機メーカー。移動体通信分野(携帯電話基地局)・固定通信分野における通信計測機「プロトコル・シュミレータ」、5G基地局のテスト・運用管理システム、ネットワーク監視・セキュリティ装置の供給。モバイルネットワークソリューション(基地局負荷試験機、通信計測機・保守管理機器の販売、テストサービス)、IPネットワークソリューション(ネットワーク監視装置「パケットキャプチャ」、ネットワークセキュリティ製品の販売)の2セグメント。通信事業者、通信機器メーカー向けに次世代通信インフラ構築のテストソリューションを提供。主要製品は5G向け基地局評価用テストソリューション機器「DuoSIM-5G」、LTEテスト機器。創業以来の「通信テスター開発」事業ドメインから「通信インフラ機器開発支援」へと事業拡張。5G対応Load Tester製品、パケットキャプチャーツール販売、DSS(Dynamic Spectrum Sharing)対応装置開発、6Gを視野に製品開発を推進。2018年滝沢開発センター完成。2019年5Gテストシステム「DuoSIM-5G」を開発。主要取引先はNTTドコモ日本電気

業績・財務の推移



  • 5G関連の企業であるためここ数年は売上は右肩上がり
  • 部品不足?が背景なのか、ここ2年ほどで利益が急増
  • 利益率は2019年の2%台から昨年度の32%まで4年間で30%も改善
    • 昔から製品の需給によって利益率が大きくブレる模様
  • ROEは15%程度まで改善
  • 直近の1Q(単体)は前年同期比で二桁増収ながら利益面はヨコヨコ

従業員数と一人あたりの売上の推移


  • 従業員数は準著に右肩上がり
  • ここ数年の売上・利益の改善とともに一人当たりの売上、利益は右肩上がりで上昇
    • 売上に関しては直近は下がってはいる

指標値


  • PERは8.3倍と業績の数字だけ見ると割安に見えるが…
    • 過去の業績の推移を見ると、業績好調の今は割高かもしれない
  • PBRは1.18倍と資産とトントン
  • EV/EVITDAは2.5倍とかなり割安だがPERで記載した通りシクリカルだから…
  • ROICは11.69%と業績好調だけど効率自体はそこまで良いわけでは…

還元

  • 配当性向は16.9%と低め
  • 配当利回りは2.07%とこちらも平凡な感あり

チャート

  • チャート的には今回の好業績からの天井はいったんうってしまった感が…

定性分析

  • ストック性は低い
  • スイッチングコストはそこそこ高いかもしれない
    • 必要があれば購入はしてもらえるてるように見えるので、高品質の製品なのかなと
  • 参入障壁は高め
    • 精度が求められる製品であれば品質の観点から高めかと
  • ネットワーク効果はなし
  • 高付加価値(量より質)戦略
  • 製品は良さそうな感はあるものの、常に買われるものではないのと、投資が必要な時期に買われてその後閑散期に…みたいな感じがある
  • 過去をみると好業績からの投資が控えられての業績の悪化がパターンだが
    • 半導体装置メーカーみたいな感じ

企業名

6778 アルチザネットワーク
(↑の行を範囲選択等で反転させてください)

【決算分析】5070 ドラフト(2022年12月期決算)

企業概要

建築デザイン設計会社。 インテリア・プロダクト・建築の設計デザインを軸に、オフィス・商業施設・都市開発・環境からプロダクト・ブランディングまで幅広い領域の企画デザイン・設計・施工。施工業務は、元請けとしてプロジェクトマネジメントとコンストラクションマネジメント。事業領域は内部空間(オフィスや商業施設)や共用空間(ビルディングエントランス、ロビー)から、ビル共用部のデザインを行う環境設計。リーディングプロジェクト(先端的なアイデアによる新しい分野への取り組み、街区全体をデザインする都市開発、老朽化したビルディングのリニューアルデザイン等)に取り組む。フィリピンの子会社は3Dイメージパースを製作。プロダクトデザインとしてオリジナルオフィス家具「201°(にひゃくいちど)」を制作。主要取引先はサンフロンティア不動産、PayPayカード。

業績から

  • 売上は前年比でとんとんながら利益はほぼ0に
    • マリノスのスポンサー料と期中にローンチした「Daft about Draft」のコスト増が重荷に
    • 売上については期初予想の100億が期ズレもあり82億程度まで減少
  • 4Q単体ではきっちり売上を上げてコスト増がある中でも利益を確保
  • 今期も上記のコスト増+さらなる販管費増があり売上100億ながらも利益は一昨年の半分程度
    • プロジェクトストック及びフォーキャストの精度が向上して今年度はきっちり着地できるか?

指標値から

  • この業績では流石に割安とは言えないな…

チャートから

  • あかん

定性的な面から

ポジティブ

  • 期初の時点で売上のストックは58億と豊富は豊富
  • 新オフィスへの移転費用は今年度は発生しないのでその点は安心か

ネガティブ

  • コスト増で現状は利益が出にくい体質に
    • 「Daft about Draft」はオフィスデザイン事業の売上のアップセルに寄与する可能性もあるがマリノスのスポンサードは…
      • きっちり利益を出した上で色々やるなら良いのですがね

その他

  • 利益に対する考え方をもう少し
    • 売上がかなりの勢いで伸びていればある程度は納得もできるが…
  • プロジェクトストック及びフォーキャストの獲得率は現状を踏まえて厳しめにしている
    • 獲得率を上げる努力を
  • これから投資するなら売上が達成できるのかをきっちり見てからでも遅くはないかも…

【ざっくり分析(謎かけ)】電源関連企業

※最初に企業名を知りたい場合は「企業名」に飛んでください

企業概要

小型電源用IC専業メーカー。微小電流を制御するアナログ技術によりポータブル機器・車載機器・監視カメラや産業機器向け超小型・超消費電力・超低ノイズのアナログ電源ICとディスクリート製品の提供。超小型電源ICに特化、アナログ電源ICの生産は世界トップクラス。主力製品はDC/DCコンバータ、電圧レギュレータ(VR)、ディテクタ(VD)、ディスクリート半導体。子会社フェニテックセミコンダクターはカスタムファウンドリ(ウェハプロセス、ウェハ検査・テスト)、オリジナルファウンドリを担う(ディスクリート製品、ODMビジネス、SiCデバイス開発を強化)。車載関連機器・産業機器・LED照明・ウェアラブル端末・ドローン等の分野での顧客基盤拡大に注力。2016年半導体受託・ディスクリート半導体製造のフェニテックセミコンダクターを子会社化(ファブレス企業から転換、2018年完全子会社化)。2020年酸化ガリウム開発のノベルクリスタルテクノロジー社と資本提携パワーデバイス(SiC SBD)のサンプル供給スタート。主要取引先はIXYS Corporation。

業績・財務の推移



  • コロナ渦時は微妙に減ったものの売上は右肩上がり
  • コロナ渦時に営業利益が大きく減少したが2021/3期で一気に回復
    • 減少したのは部品価格の高騰?
  • ここ数年で利益率が10%を超えて過去最高に
  • 利益が大きく出るようになったのでROEも大きく改善
    • コロナ渦前はROEは非常に低い…
  • 直近の2Q(単体)では前年同期比で二桁増収増益
    • 1Qより勢いがなくなったようには見えるが…

従業員数と一人あたりの売上の推移


  • 従業員数はここ数年は横ばい
  • 一人当たりの売上、利益がここ数年で大きく改善

指標値


  • PERは8.8倍と割安感はある
  • PBRは1.21倍と資産バリューでは無いものの割と安い感あり
  • EV/EVITDAは5.4倍と割安感あり
    • 今期業績であれば更にもう少し割安
  • ROICは9.25%とこれはあまり良くない

還元

チャート

  • 好業績を背景にチャートは右肩上がりの高値圏

定性分析

  • ストック性はあまりない
  • スイッチングコストはそこそこ高め
    • 部品の品質とそれにかわる代替品があるかによるが
  • 参入障壁はぼちぼち高め
    • 技術力は必要
  • ネットワーク効果は低い
  • 高付加価値(量より質)戦略
  • 今後もIoTが広がっていくため、この手の部品は引き続き拡大…する?
    • 末端のデバイスにも使用される部品なのか?

企業名

6616 トレックス・セミコンダクター
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【決算分析】7030 スプリックス(2023年9月期 第1四半期決算)

企業概要

学習塾サービス会社。個別指導「森塾」(先生一人に生徒二人までの個別指導学習塾)を中心に、集団指導形式の学習塾「湘南ゼミナール」、映像授業と大学受験指導「河合塾マナビス」のフランチャイズを展開。長岡(新潟)で操業、東京や埼玉を中心に個別指導学習塾「森塾」(191教室)、「湘南ゼミナール」(182教室)、「河合塾マナビス」(48教室)を運営。「森塾」は成績保証制度(定期テストで1科目20点以上成績が上がることを保証)に特色。その他、教育関連コンテンツサービスは教師向け学習塾用教材「フォレスタシリーズ」の開発・販売、社会人を対象としたダンススクール「東京ダンスヴィレッジ」運営、検定(国際基礎学力検定「TOFAS」、中国語検定「HSK」)など。2019年サイバーエージェント子会社と子供向けのオンラインプログラミング学習サービス「キュレオ」を共同設立、明光ネットワークジャパン<4668>と業務提携。2020年プログラミング総合研究所を設立、学習塾運営の湘南ゼミナールを子会社化(45億円)、オンライン指導型の個別指導塾「そら塾」のサービスを開始。

業績から

  • 微増収ながら大幅減益
    • 研究開発費増のみでなく、広告宣伝費や湘南ゼミ軟調で利益が大幅減に
    • 森塾も増収減益だが、減益理由は広告宣伝費と人件費増の影響

指標値から

  • 先行投資をしているためPERの数字は当てにならないが、まあ割高に見える
  • 昨年度の営業利益ベースのEV/EBITDAでは割安だが…
  • PBRは1.54倍とぼちぼち
  • ROE、ROICも昨年度基準だと良い値だが今期は利益でないから…

チャートから

  • 先行投資で利益がない状態なのでそれ相応に株価は死んでる
    • 特にいま投資をする銘柄でも無いとは思う…w

定性的な面から

ポジティブ

  • 良くも悪くも森塾(スプリックス湘南ゼミナール)は安定的に稼ぐ業態
  • TOFAS、プロ検については順調に受験者数を増加させている
    • 最終的に収益に繋げられるか
  • 収益や利益面が不明だが、そら塾やRED等の新業態の拡大はそれなりに好調な模様

ネガティブ

  • 森塾の1教室あたりの生徒数減少が止まらない…
    • 新規で開校している教室がもともとキャパシティが従来より小さい可能性はあるが確認は必要か
  • 1Qと4Qが書き入れ時と考えると2Q、3Qはおそらく赤字ではなかろうか?

その他

  • 配当は据え置きの利回り4.35%
  • 現状を見ると森塾の業態のみで成長企業としての拡大はそれほど続かなかったんだろうな…と
    • それプラス、プラットフォーム系は先行者優位なことがわかっていての基礎学力とプログラム検定への傾倒か…
  • ただの推測だが、基礎学力とプログラムはわりと国によらず重要性が認識されているからこそのチョイスな気が

【決算分析】3830 ギガプライズ(2023年3月期 第3四半期決算)

企業概要

不動産ITサービス会社、フリービットの子会社。マンション向けインターネットサービスのHomeIT事業(集合住宅向けISP、防犯・監視カメラ、ネットワークサービス、不動産賃貸管理ソフト)を展開。マンションデベロッパーや不動産管理会社等と提携、マンションのインターネット導入から利用・保守までのサポート、監視カメラ・VDRの販売保守、不動産賃貸管理ソフト販売など。集合住宅向けISPのサービス提供戸数は90万戸超。家電コントロール・スマートロックなどIoT分野に注力。2013年システム開発事業をフリービットに譲渡。2017年ナーブ社(VR開発)・ユーエムイー社(IoTサービス)と資本業務提携、不動産仲介をベースにITを利用した不動産Tech業務に参入。2020年NECネッツエスアイ<1973>と集合住宅向けISPサービス「SPES」の販売を開始、イオンハウジング事業のフォーメンバーズを譲渡。主要取引先はD.U-NET、大東建託パートナーズ、大東建託

業績から

  • 二桁増収増益と好調を維持
    • 1-2Qより前年度比で増益幅が縮まっているが、営業利益率が16%前後に収束している感じ
  • クラウドカメラのソリューションサービスも2Qに続いて好調な模様
  • 久しぶりに四半期として販管費が増加(+0.45%程度だが)
  • 上方修正はなかったものの、売上はとんとんで利益は期初予想から更に+10%くらいで着地?
  • ランニング売上が四半期ごとでもきれいな右肩上がりで増えている状態


指標値から

  • PERやEV/EBITDAの指標的にはぼちぼちの水準に
    • 高いわけでもないけど…
  • ROEはとても優秀でROICもそれなりに高く効率的

チャートから

  • やっと戻り基調になってきたけど

定性的な面から

ポジティブ

  • ランニングが売上が順調に積み上がり安定して利益は創出できる
  • 新商品のクラウドカメラソリューションも好調に推移

ネガティブ

  • 3Qまでで10.7万戸増で15万戸達成のために4Qは4.2万戸と今期の平均から考えると少しハードルが高目?
  • 相変わらず配当未定

その他

  • 短信の中にSecual Smart Poleのワードは出てくるものの本格的に拡大・収益化できるマーケットがあるのか…

【決算分析】6089 ウィルグループ(2023年3月期 第3四半期決算)

企業概要

人材支援サービスグループ。セールス(販売支援スタッフ派遣・請負)、コールセンター(オペレーター派遣・請負、BPO)、ファクトリー(作業スタッフ派遣、製造・検査・梱包請負)のアウトソーシング業務を営む。国内WORK事業、海外WORK事業の2セグメント。サービスブランドを「WILLOF」に統一。中核会社のウィルオブ・ワークはモバイル端末販売や通信会社向けコールセンター、ウィルオブ・ファクトリーは食品製造業に特化したサービスを提供。ハイブリッド派遣(常駐正社員と派遣スタッフをチームに派遣、常駐正社員が就業管理や現場管理をサポート)とカテゴリ特化型人材派遣(スペシャリスト育成)に特長。その他、医療・介護分野における介護士派遣・紹介事業や技術者派遣、スタートアップ人材支援。海外はシンガポールオセアニア地域で人材派遣・人材紹介サービスを展開。2018年東北地方中心に建設技術者派遣のC4社を買収(34億円)。2020年子会社のフォースタートアップス<7089>がマザーズへ上場。2021年子会社ボーダーリンク(外国語指導助手派遣)がレアジョブ<6096>と資本業務提携。

業績から

  • 国内Workが軟調であることと、フォースターtoアップスの過年度決算訂正の影響で減益決算に
    • 売上については増収
  • 海外Workも3Qまでのトータルであれば増収増益だが3Q単体では増収減益に
  • 通期決算予想は増収ながらも減益に修正
  • 原価率はほぼ変わらないが売上に対する販管費率が悪化
    • 上記のフォースタートアップスの訂正の影響(4億)

指標値から

  • PERは修正後で8.54倍とまあバリュー…
  • EV/EBITDAは4.8倍なので安定の割安
  • 配当は44円維持で配当利回りは3.63%
    • 期初予想に対して還元成功30%が初めて生きたんですが、トータルで考えるとやっぱり実際の業績に対して30%が嬉しい…

チャートから

  • 来期予想が出るまでは1000円からちょい上辺りでもみもみ?

定性的な面から

ポジティブ

  • 突発的なコスト増が起きても安定して四半期で黒字は出せる体質に
  • 配当は維持されたので、配当利回り4%の1100円くらいで止まってくれれば…

ネガティブ

  • 国内Workの足元が弱いのは相変わらず気になる
  • 海外Workも息切れ感が出始める