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長期投資のための(てきとう)企業・業績分析を垂れ流すブログ

【ざっくり分析】 3678 メディアドゥ

企業概要

電子書籍のデジタル流通会社、業界最大手。電子書籍流通事業(クラウド電子書籍取次システム、プラットフォーム提供、共同電子書店サイト運営、情報メディア運営、マーケテング支援)、戦略投資事業を展開。ディストリビューション(電子書店向けの電子書籍の取次販売)、アライアンス・プラットフォーム(配信システム提供をベースとした取次販売、共同で電子書店サイト運営)を営む。電子書籍を手掛ける出版社2200社超、大手を含むほぼすべての電子書店150店舗と取引。ブロックチェーンを活用した新プラットフォーム開発(NFTマーケットプレイス)、取次からPublishing Platformビジネスへの移行、出版業界のDXを推進。2015年アマゾンとコミックジャンルでの専属取次契約。2016年集英社と資本業務提携。2017年出版デジタル機構を買収、ブロードバンドタワー<3776>と資本業務提携。2019年ポプラ社からジャイブ社を譲受(次世代型出版「インプリント事業」を開始)。2021年RIZAPグループ<2928>の日本文芸社を譲受、トーハンと資本業務提携、エブリスタをDeNA<2432>より買取。2022年インプレスHD<9479>と合弁会社(プリント・オンデマンド業務)設立。主要取引先はLINE Digital Frontier、NTTソルマーレ、Amazon Services International

業績・財務の推移



  • 売上はデジタルコミックス等の伸びを受けて二桁増収を続けている
  • 営業利益も基本売上と連動して伸びている
  • 売上と利益の絶対値は伸びているものの利益率は3%を切って2%へ
  • ROEは15%程度で推移していたがここ2期で急激に悪化して今期は5%の予想
  • 直近の2Q(単体)は微増益ながら二桁減益

指標値


  • PERは35.3倍と割高な気が…
    • 一時的な減益で来期以降は利益が戻る?
  • EV/EVITDAは6.1倍とこちらは割安に見える
  • ROICは8.69%ともう少し効率を上げて欲しいが
    • ROEも同様なので一時的なら…

チャート

  • コロナで盛り上がり、そして元の水準へ…

定性分析

  • ストック性はそこそこありそう
    • 定額性なのか買い切りなのかによってストック性も変わるか
  • スイッチングコストは比較的低い
    • 電子コミックスのプラットフォームが乱立しすぎな感
  • 参入障壁は比較的低い?
    • 参入が多いことより低いのではないかと
  • ネットワーク効果は低い
  • 低コスト(薄利多売)戦略
    • 利益率も低いのもその証左
  • 電子コミックス等はマーケットは今後も成長することはほぼ確実だが、サービスが乱立しすぎて特徴が無いところは徐々に淘汰されていくかも